アクティブ運用とパッシブ運用
投資にはふたつの運用方針があります。ひとつはアクティブ運用、もうひとつはパッシブ運用です。
- アクティブ運用
目標とするベンチマーク(株価指数等)を上回る投資成績を目指す。ファンドマネージャーが積極的に運用します。攻めの投資。 - パッシブ運用
目標とするベンチマーク(株価指数等)に連動した成績を目指します。指数が下がる時には連動して下がることを受け入れます。守りの運用。
インデックス投資は後に挙げたパッシブ運用に当たる投資になります。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは株価指数(インデックス)に連動した値動きを目指すようなパッシブ運用の投資です。一般的に手数料が安いものが多いですが、短期で大きな利益を狙うための投資ではありません。年に数%の利益を複数年に渡って重ねることで複利効果によって資産を増やすための投資になります。
インデックス投資においては将来の値動きを予測することは不可能であるという前提を受け入れて、リスクコントロール(連動を目指すインデックスの値動きから大きく外れないようにコントロール)するために株式に分散投資します。そうすることでリスクを最小限に抑えつつ一定のリターンを得るのです。この投資戦略は「ランダムウォーク理論」「現代ポートフォリオ理論」をもとに行われています。
インデックス投資の具体例としては、三菱UFJの「e-Maxis slim」シリーズやバンガードのS&P500ETF(VOO)などがあります。
インデックス投資のメリット・デメリット
インデックス投資のメリット・デメリットをそれぞれ以下に整理しました。
インデックス投資のメリット
- 兼業投資家でも安心
分散投資しているため特定の銘柄の影響を強く受けて暴落することはまずありません。従って仕事をしながら頻繁に株価を見る必要もなく、兼業投資家の方に向いている投資と言えます。ほったらかし投資ですね。 - 市場平均程度のリターンは得られる
指数に連動するようにポートフォリオが組んであるので、目標とする指数(日経平均等)に連動したリターンが得られます。おおむね3~7%くらいが目安ではないでしょうか。
インデックス投資のデメリット
- 短期間に爆益はありえない
インデックス投資のメリットの裏返しでもあるのですが、指数に連動することを目指しているため成長株のようなダブルバガー(2倍株)やテンバガー(10倍株)といった爆益はあり得ません。 - 管理コストが掛かる
インデックス投資はファンド経由で投資がなされているのでファンドの管理コストは投資家の負担になります。ファンドによって差がありますが最近では値下げ競争が起きておりかなり安いコストで投資ができるようになりました。 - 企業分析をする楽しみが無くなる
投資をすることの楽しみのひとつに気に入った企業の業績や将来性を分析することがあるのですが、インデックス投資は個別の企業に投資するわけではないので企業分析は必要ありません。したがって一部の投資家の方には物足りないと感じてしまうかもしれません。
インデックス投資で長期・分散・積立が王道か?
個人的には「インデックス投資+個別株投資」のハイブリッド投資法をお勧めします。私自身はハイブリッド投資法を実践しています。