損切り命!株式投資の基本

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皆さんも一度は聞いたことあると思いますが、株式投資において損切りは非常に重要です。資産を増やそうと思うと時には自分の過ちを認めて潔く損切りをする必要があるのです。損切りを適切に行うことで、損失を最小限に抑えることができ最終的に利益を確保することができます。

「損切りなんて含み損抱えたら切るだけでしょ?簡単だよ」と思うかもしれません。でもほとんどの塔しか(特に勝てない投資家)はこれができません。何故なら人は「自分の過ちを認めたくない、損を受け入れたくない」という気持ちが働くからです。

経済学的にも損切りの難しさは立証されている

ノーベル経済学賞に輝いた行動経済学のダニエル・カーネマンらによる研究では「同じものを得た場合と失った場合を比較すると、得た場合の喜びに比べ失った場合の悲しみは2倍大きい」ということが分かっています。従って人間は損失を認めない方向に行動しがちなのです。ですから尚更損切りを意識して行わなければなりません。

損切りの戦略も人によって様々

ちなみに、損切りラインは投資スタイルや投資目的によって異なってきます。一般的なアプローチは、事前に損失を受け入れる範囲を設定し、その範囲を超えた場合に損切りを行うことです。これは画一的に損切りのラインを設定するということではありません。「10%下がったら必ず損切り」のように決める必要は無いのです。中長期で投資をすると決めている銘柄では損切りのラインを余裕をもって設定しても構わないことも多いです。

損切りを適切に行うことで、以下のようなメリットがあります:

  • 損失の最小化: 損切りは、株価が予想外の方向に動いた場合に早期に対応する手段です。損切りを行うことで、大きな損失を回避することができます。
  • 心理的な安定: 損切りは、投資家の心理的な負担を軽減する効果もあります。損失が拡大することを防ぎ、冷静な判断ができる状態を維持することが重要です。
  • リスク管理: 損切りは、リスク管理の一環としても重要です。投資家は、リスクとリターンのバランスを考慮しながら投資を行う必要があります。損切りは、リスクをコントロールする手段の一つです。

ただし、損切りも注意が必要です。過度な頻度で損切りを行うと、取引コストや税金負担が増える可能性があります。いわゆる「損切りビンボー」ですね。また、短期的な値動きに左右されず、中長期的な視点で投資することも重要です。

損切りの難易度は「どこで買うか?」で決まってしまう

損切りが難しくなる場合と簡単に損切りできる場合と運命の分かれ道は「どこで買うか?」でほぼ決まっているといっても過言ではありません。できれば「株価が底を打った」と判断した後に買い、「底」と思った株価を下回るようならすぐに損切りしましょう。逆指値を入れておいても良いかもしれません。そうすれば「底を打った」という判断が間違っていた場合にすぐに損失を確定してポジションを取り直せるからです。拡大していく含み損を抱えてストレスをため込むこともありません。

ちなみに株価の「底」というのはどの時間軸で投資をしているかによっても変わってきますので、より長期の目線で投資するのであれば週足のチャートで判断、短期の投資であれば日足のチャートで判断するといったように自分の投資スタイルに合わせて柔軟に決めましょう。

損切りをマスターしたら

損切りが適切にできるようになってくると大負けして退場するようなことは無くなるでしょう。そしてその次の難題「利確のタイミング」に取り組む段階に進むのです。個人的には利確が最も難しいと思います。みなさんも損切りをマスターして利確に悩んでください。

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